« 「正義」にはきりがない | トップページ | 移民は無い方が幸せ »

2013年9月22日 (日)

自由を公共の利益以外のことに使うことを禁止?

自由を公共の利益以外のことに使うことを禁止?

中日新聞 社説:自由よ、伸びやかで 週のはじめに考える
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2013092202000096.html

健康で文化的な生活を営む生存権も、教育を受ける権利も、労働基本権という社会権もあります。経済的、社会的弱者を国家の保障で、守らせる装置です。

だから、われわれは自由の空気を胸いっぱいに吸っているのです。でも、暗雲が覆い始めています。自民党の憲法改正草案が現実味を帯びてきたからです。

憲法九条の改正も大問題ですが、自由と権利を定めた一二条なども要注意です。改正草案はこう書きます。「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」-。

現憲法の同条文に義務の言葉はありません。つまり、義務を押しつけ、国家が「公益」や「公の秩序」に国民を服従させる意図が露骨に表れています。これでは国家が勝手に秩序の枠を決めることも可能です。何と窮屈なことでしょう。

現行憲法の12条を引用します。

総務省:日本国憲法
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S21/S21KE000.html

第十二条  この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

確かに「公共の利益」とか「公の秩序に反してはならない」とはありませんが、「国民は、これを濫用してはならない」とか「常に公共の福祉のためにこれを利用する」とあります。

現行憲法は個々人の自由や権利を公共の利益以外のことに使うことを禁止していると解釈することも可能です(もちろん素人解釈ですけれど)。自民党の憲法草案は公共の利益に反しなければ何をやっても良いと解釈可能です(もちろん素人解釈です)。

自由を公共の利益の為に使わなければならない、現行憲法。
公共の利益に反することを禁止する、自民党憲法草案。

どちらが自由でしょうか。どちらが窮屈でしょうか。

   *        *        *

現行憲法の条文を読んだ後に、中日新聞の社説を読み返すと、何を言っているのでしょうとの感想を持ってしまいます。

   *        *        *

引用しませんでしたが、引用元の社説には江戸時代の庶民が自由な生活を享受していたことがかかれています。幕末に日本を訪問した外国人の記録をもとに述べられています。私もそういったことがかかれているものを読んだことがあります。

たぶん江戸時代の庶民は、世界でもっとも幸せな庶民だったのだろうと思います。

   *        *        *

江戸時代の政府(幕府)と現代の政府には決定的な違いがあります。それは国民主権の政府だということです。江戸時代の政府が庶民の自由を規制したとしたら、それは武士階級が農民や商人を規制したとうことです。現在の政府が国民の自由を規制したとしたら、それは国民が国民を規制しているということです。

規制するものと規制されるものが同じか別か、これは大きな違いです。

   *        *        *

しかし、中日新聞の社説は江戸時代の自由な庶民を登場させることで、伝統を破ろうとしている自民党という印象を作ろうとしたのではないか、と疑ってしまう自分はヒネクレ者にちがいない。

BlogRanking (読む価値のある記事だったらクリックお願いします)

|

« 「正義」にはきりがない | トップページ | 移民は無い方が幸せ »

コメント

「自由」と「自由」がぶつかったとき、何を基準にどちらの「自由」を優先するか。
江戸時代の人は、持っていたのでしょう。
しかし、現代は新聞などの進歩派(?)によって「自由」を大声で叫んだ方が通ってしまうという状態。
腹だしく思っている人は多い。

普天間の移転先の辺野古にある反対派のテントは、公共の広場に立ち、地域の人の憩の場を奪っている。
にもかかわらず、「表現の自由」があるからと撤去に市長や警察は及び腰。
マスコミもテントの違法性について触れない。
こういう事例が重なると、はっきり憲法に規定したほうが良いと考えてしまう。

投稿: a | 2013年9月22日 (日) 13時38分

もうね、日本のあらゆる法律を無視して、解雇自由、残業代ゼロで、労働時間規制ナシの奴隷特区を作ろうという話なんだが、日本の一箇所にそれを作れば、日本中の会社がそこに営業所を構えて、気に食わないヤツはみんな転勤という事になりそうで、ウチも早急に営業所を作らなきゃw


TPP、現代医療、環境問題、代替エネルギー、遺伝子組み換え、強制的国家破綻......。 真実から目を逸らせていたら、知らぬ間に仏になってしまう!

第1章 遺伝子組み換えは現代の狂気! 食べてはいけない!! (船瀬俊介)
第2章 「日出づる国」が世界を救う! 未来技術をグローバリストに潰されてなるものか! (ジェイ・エピセンター)
第3章 TPPは帝国主義の完成形だ! 近代200年の「狂育」洗脳から目覚めよ!! (船瀬俊介)
第4章 グローバリスト、国際銀行家が仕掛ける巧妙な手口に騙されるな!(ジェイ・エピセンター)
第5章 [対談] 人類はこの200年間、戦争という名のやつらのマネーゲームに凌辱され続けてきた!
第6章 [対談] 世界まるごと借金漬けにして強制的国家破綻させられる! 知らぬ間に仏......
第7章 [対談] 消費者運動とは反対制運動ではなく企業を育てること!
第8章 [対談] シンプルなエネルギー技術はたくさんある!命と環境を守る本物の文明へ
第9章 [対談] エネルギーを我らの手に取り戻せ! 「光の行進」が日本からはじまる!!

投稿: ジェイ・エピセンター氏 | 2013年9月22日 (日) 14時19分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107287/58241185

この記事へのトラックバック一覧です: 自由を公共の利益以外のことに使うことを禁止?:

« 「正義」にはきりがない | トップページ | 移民は無い方が幸せ »