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2013年9月28日 (土)

憲法違反だけど処罰なし

憲法違反だけど処罰なし

朝日新聞:受刑者の選挙権、認めないのは違憲 大阪高裁判決
http://www.asahi.com/national/update/0927/OSK201309270020.html?ref=dwango

受刑中の選挙権を認めない公職選挙法11条の規定が憲法に違反するかどうかが争われた訴訟の控訴審判決が27日、大阪高裁であった。小島浩裁判長は「受刑者の選挙権を一律に制限するやむを得ない理由があるとは言えない」と指摘。受刑者をめぐる公選法の規定が、選挙権を保障した憲法15条や44条などに違反するとの初判断を示した。



判決は、賠償請求については棄却するなど稲垣さんの訴えを退けており、「勝訴」したのは国側となる。民事訴訟法に基づき、敗訴部分がなければ上訴は認められないため、稲垣さん側が上告の手続きを取らなければこの違憲判決が確定し、国会は法改正するかどうかの判断を迫られる。

一審の大阪地裁判決(今年2月)は「受刑者が一定の社会参加を禁じられるのはやむを得ない」として、規定を合憲と判断。稲垣さんの訴えを退けていた。

ふたつばかり書く。

ひとつめ。受刑者は様々な権利を制限されているのだから、それが処罰なのだから、選挙権を行使できなかったとしても、当然ではないか。もちろん、処罰は様々な種類があるのだから、選挙権を認める種類の刑と認めない刑があってもそれはそれで良いとは思う。

しかし、刑務所に入っていたら投票できないというのは当然だと私は感じるのだか。

   *        *        *

ふたつめ。憲法の価値が、この判決で、また下がったのではないか。

「判決は、賠償請求については棄却するなど稲垣さんの訴えを退けており、『勝訴』したのは国側となる」

つまり、国は憲法違反をしたけれど賠償する必要はないという判決だ。

憲法違反をしたけれど処罰や命令が出ない判決を見る度に思う。違反しても処罰されないルールってなんだ。それにはルールとしての価値があるのか?

お飾りとしてのルール、気持ちとしてのタテマエとしてのルールで良いならそれでよいけれど。

   *        *        *

憲法のお飾り化がまた進んだ(護憲派は喜ぶべきかもしれない。お飾りなら変える必要なんてないから)。

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コメント

>選挙権を一律に制限するやむを得ない理由

この裁判官に、逆に「制限に足る理由」って、何なのか、聞きたい。

投稿: a | 2013年9月28日 (土) 09時29分

高裁もぶっとんでますね。受刑者に選挙権ですか。
訴えているのは交通刑務所か何かの元受刑者ですか。
誰だか知らないけど、違憲審査に熱心な人たち、
また微妙なのを出してきましたね。
アカヒも微妙な報じ方をするなw
最前線は興味深いですね。

投稿: ohsui | 2013年9月29日 (日) 10時36分

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