« うっ | トップページ | 優劣は判らないけれど »

2013年10月19日 (土)

国家は大きすぎる

国家は大きすぎる

東京新聞:移民送還 仏デモ拡大 政府批判、全土に
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013101902000115.html

フランスで今月、少数民族ロマの女子中学生が、同級生の前で警察に連行され、その後、国外退去を強いられた。オランド大統領の左派政権に対し人権軽視の批判が起き、パリなどでは処分に抗議する高校生らが十八日、デモを繰り広げた。一方で、反移民の極右政党、国民戦線が支持を拡大しており、フランスが抱える移民問題の難しさが浮き彫りになっている。



仏国内に二万人以上いるとされるロマは、不法占拠の土地に集団で住むケースが多い。バルス内相は最近も厳しい態度で臨む方針を示し、左派から批判を受けたが、政治家の好感度を問う世論調査では一位となった。



10%を超える失業率や治安問題に国民の関心が集まる中、移民に厳しい目が向けられていることの表れとみられ、人権重視を掲げるオランド政権は今後も対応に苦慮しそうだ。

同級生が強制退去処分になったらショックだし抗議するのも判る。自分がその立場だったらデモに参加するかもしれない。「自分の仲間」と認識してしまった人間を護ろうとするのに理由はいらない。「友達ひとり護れななくて、国家に価値があるのか」と思ってしまっていても不思議ではない。

  *       *      *

しかし、国家の法は法であって、それは護らなければならない。この処分が適正であれば抵抗することは無駄なことだ。

 *       *       *

法律は共同体の掟を精錬したものだ。法律は体共同体の掟や価値観に基づくものだ。しかし、国家が大きくなると個々人の持つ共同体の感覚とずれてくる。この例もそうだろう。

しかし、国家は大きくなればなるほど、その意志をとおすことが出来るようになる。国家は、大きくなるほど、その構成員の意志を通すことが出来るようになるけれど、その構成員の意志とズレてくるという矛盾を抱えている。

 *       *       *

巨大になった国家と人間の共同体の感覚のズレ、それが現代の国家の大きな問題のひとつだ。

BlogRanking (読む価値のある記事だったらクリックお願いします)

|

« うっ | トップページ | 優劣は判らないけれど »

コメント

>友達ひとり護れななくて、国家に価値があるのか

その国家に護られているんだよねぇ、国民なら。
国家は国民を護るためにあって、国民を護るためには国民以外に冷淡になるのは、当然と思う。


東京新聞は「少数民族ロマ」だけ書くが、国外退去を命ぜられた少女は不法滞在者。
フランス国民でない。

投稿: a | 2013年10月20日 (日) 10時06分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107287/58416243

この記事へのトラックバック一覧です: 国家は大きすぎる:

» 戦後レジーム 自虐史観からの脱却 [風林火山]
安倍首相の政治信条となっている、「戦後レジーム」からの脱却とは何か。 [続きを読む]

受信: 2013年10月20日 (日) 00時30分

« うっ | トップページ | 優劣は判らないけれど »