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2014年4月 1日 (火)

美人は得かという愚問

美人は得かという愚問

北海道新聞:親の収入・学歴、成績と関係 全国学テ、高いほど正答率上昇
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/529863.html

親の収入や学歴が高い子どもほど、全国学力テストの正答率が高い傾向にあることが28日、文部科学省の初の全国調査で分かった。収入が増えるにつれ学習塾代などの支出が多くなるのが一因と考えられ、文科省は家庭の経済力と学力の相関関係を示す結果とみている。ただ、収入が低くても生活習慣などに注意を払えば成績が上位になる傾向もうかがえた。



一方、収入・学歴が最も低いグループでも、毎日の朝食や起床・就寝時間、テレビを見る時間に注意を払う家庭の子どもは、成績の上位4分の1に入った。家庭学習や少人数指導に力を入れる小中学校では、家庭環境に関係なく高い学力を示したことも分かった。

美人は得なのではない。得をする容姿と損をする容姿があって、得をする容姿を美人・イケメンと呼び、損をする容姿をブス・醜男とよぶのだ。

美人だから得をするのではなくて、得をするから美人なんだ。

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学校はなんの為にゆくのだろうが、勉強はなんの為にする?

勉強の内容はどうやって決められる?

もちろん勉強するのは、人間的な成長や社会に貢献出来る人間になるためだし、内容もそれに従っていると言える。けれども、本音のところでは、勉強は立身出世というか経済的な成功のため、社会でうまくゆくためでもある。

経済的に豊かな親は、学校でうまく学んだ人間(学校に適応した人間)である確率が高く、子供にもその性質や習慣・文化が伝わるのだと考えれば、親の成績が良ければ、子供の成績も良いことに説明がつく。

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私は、親が経済的に豊かであることと、子供成績や学歴に相関関係があったとしても不思議だとは感じない。しかし、だからと言って、塾や予備校にかようのが当然であるような現状が好ましいとも思っていない。

公教育は充実させるべきだし、政府はもっと教育に予算を割り当てるべきだ。しかし一方で、どんなに公教育を充実させたとしても、それだけでは、親の収入と子供の成績の相関関係はなくならないだろうとも思う。

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一方、収入・学歴が最も低いグループでも、毎日の朝食や起床・就寝時間、テレビを見る時間に注意を払う家庭の子どもは、成績の上位4分の1に入った。家庭学習や少人数指導に力を入れる小中学校では、家庭環境に関係なく高い学力を示したことも分かった。

ここに難しい問題が潜んでいる。ひとつめは、文化の問題。「毎日の朝食や起床・就寝時間、テレビを見る時間」に「注意を払う」のは文化であり、「注意を払わない」のも文化であるからだ。この調査結果(あるいは類似の調査結果)をもとに、「毎日の朝食や起床・就寝時間、テレビを見る時間に注意を払う」ことを政府や行政が推進したら、それは「注意を払わない文化」を抑圧していることになる。

テレビの視聴はともかく食事や睡眠は民族ごとの文化だ。極論だけれど、一歩間違うと民族の文化の抑圧なってしまう心配がある。逆パターンの極論では、その民族や文化的集団に生まれた子供は、学歴や成績で不利になることを認めることになる。これは、どっちにしても「差別」を産まないか?

もうひとつの問題は、親の職業(働き方)の問題。親の働き方によっては、親自身の「毎日の朝食や起床・就寝時間」が不規則だったり、子供の「テレビを見る時間」に家にいないことだってあるだろう。みんながみんな9時5時のサラリーマンと専業主婦の家庭ではないのだ。

コンビには24時間営業し、深夜まで電車は動いている。深夜勤務が当然の職業もある。そういった職業の人の子供は不利だってことになる。

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親の収入と子供の成績や学歴の相関関係というと、貧困の連鎖という話になるけれど、この問題根は深い。

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コメント

人生設計とは、突き詰めれば何にどれだけ時間を使うかという時間配分以外の何ものでもない。

人間が変わる方法は3つしかない。

1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。

この3つの要素でしか人間は変わらない。
最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。

投稿: oomae | 2014年4月 1日 (火) 10時40分

ビートたけしのおっかさんが「貧乏から抜け出すには学問しかない」と、貧しい中息子たち3人を大学まで進ませ、その結果長男は会社役員、次男は大学教授、三男は大学ほぼ行かず中退も世界的映画監督&一時代を作ったテレビタレントとそれぞれ違う道で才能を発揮したというのを思い出す。

いじわるばあさんの息子も会社部長と開業医と売れっ子漫画家だっけ。

投稿: tv | 2014年4月 1日 (火) 14時26分

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