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2014年5月 4日 (日)

憲法96条こそ重要

憲法96条こそ重要

毎日新聞:憲法記念日:改憲ムードの中、都内各地で集会
http://mainichi.jp/select/news/20140504k0000m040046000c.html

憲法改正を目指す「『21世紀の日本と憲法』有識者懇談会」(桜井よしこ代表)は千代田区でシンポジウムを開いた。作家でNHK経営委員の百田尚樹氏らが、尖閣諸島領有権問題などを挙げ、将来的に9条を改正すべきだと主張。自民党の船田元・憲法改正推進本部長は、改正の発議要件を定めた96条などを先行改正する方針に触れ、「姑息(こそく)かもしれないが、理解を得やすい部分を直した上で9条改正を実現したい」と述べた。

憲法9条よりも96条の方が本質的な問題だと思う。憲法96条で国民投票へのハードルを高く設定してあるがゆえに、国民は憲法について考えることが少なかった。国会については議員をえらぶ選挙があるから、選挙の度に考えさせられる。投票しない人も、考えないで投票する人もいるだろうけれど、様々な討論が行われマスコミも論陣を張っているのだから。

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憲法について国民は、判断を求められることがなかったし、これからも当分無いだろう。

国民は憲法について判断することを求められない。これは憲法96条の規定の厳しさによるものだ。

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「姑息(こそく)かもしれないが、理解を得やすい部分を直した上で」

憲法96条の改正は、姑息ではなく、日本国憲法の本質を左右するものだ。

条文は変更できないので解釈変更でやってゆく憲法なのか、国民の判断によって憲法を新しくし、ムリな解釈をしなくてよくするのか。言葉を変えると、国民投票で改憲が否決された場合、変更はされないけれど、憲法にお墨付きがついたことになり、ムリな解釈をすることは出来なくなるから、96条は解釈の幅を決めるとも言える。

国民の側から言うと、国民は憲法に従うもの(そして抜け道を探すもの)なのか、それとも、国民は憲法を作る立場、つまり憲法の主人なのかどうかと言うこと。

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憲法96条の改憲こそ重要だと思う。

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コメント

96条は世界一難しい改正条項です。
国民投票を55%以上にしてもよいので、発議は衆議院だけで50%以上として発議しやすくするべきです。
ちなみに明治憲法は天皇が発議するとなっていて、よほど今よりやり易すかったのですが、明治天皇が下賜されたという嘘のため改正できませんでした。
其れで軍を内閣の中に入れることができず、独立した組織のままになり独走を許しました。
戦前の反省が全くされていません。

投稿: 八目山人 | 2014年5月 4日 (日) 07時27分

明治も慶応も、いったい、学問の自由をなんと心得るのだ【怒】

学生が「憲法改正反対」教室集会を開こうとしたら。
明治大学は「思想色が強い」と「認められない」。
慶応大学も「学生有志による教室利用や集会は、理由にかかわらず認めない」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014050302000117.html

日本の大学は死んだようなものだ。早稲田大学を見ていてそう思っていたが、明治大学も慶応大学も憲法改正反対教室集会を学生が開こうとしたら当局が認めないときた。
学問の場で思想が語られないのなら、どこで語られるのか。
日本の大学は終わりだ。ただの工場だ。
アホを生産するだけの。

投稿: テル | 2014年5月 4日 (日) 12時51分

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