雑感
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東京新聞:長崎市長平和宣言を自民議員批判 「集団的自衛権言及なら国政で」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014081102000048.html
長崎市の田上富久(たうえとみひさ)市長が9日の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典で読み上げた平和宣言で、集団的自衛権の行使容認に対する被爆者らの懸念に言及したことについて、自民党の土屋正忠(つちやまさただ)衆院議員=東京18区、2期、写真=が自身のブログで「平和を維持するための政治的選択について語りたいなら、長崎市長を辞職して国政に出ることだ」と批判していたことが分かった。
ブログは9日付。土屋氏は、世界各地での紛争を踏まえ「抑止力を組み立てることが政治の責任」として、集団的自衛権の行使を可能にする閣議決定について「現実政治の選択肢の一つだ」と強調した。その上で「長崎市長は歴史的体験を踏まえた核廃絶について語るから権威がある。集団的自衛権うんぬんという具体的政治課題に言及すれば権威が下がる」と田上氏を批判した。
雑感を何点か。
ひとつめ、政治の世界では批判は日常であり、批判したことだけでニュースになることはない。批判した側・批判された側・テーマなどなど。失礼ながら長崎市の田上富久市長も自民党の土屋正忠衆院議員も大物と言うほど有名であるとは思わない。ということは、平和宣言への批判がニュースになるほど珍しいかタブーなのだろう。
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政治の世界では批判は通常のことで、批判しただけで非難の対象になることはない。もし、東京新聞のこの報道に非難の意味があるのであれば、長崎市の平和宣言は政治ではないということだろう。天皇陛下への批判はタブーだ。それは天皇陛下が現実の政治に御関わりになられないということとセットになっている。
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もしも平和宣言に対する批判がタブーだるならば、それは平和宣言が現実世界に影響を与えない。いわば宗教のような世俗と離れたものだと言うことだ。
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ところで自民党の土屋正忠衆院議員のブログの記事は以下のものだと思う。
「田上長崎市長は集団的自衛権を言うなら国会議員になった方が良い-今日、長崎原爆忌。」
http://blog.livedoor.jp/shugiin08846/archives/52086458.html
紙面にURLを書くべきだとは思わないけれど、サイトの記事にはリンクを張ってもらいたい。情報源の保護はマスコミの本能ではあろうけれど、こういった場合には公開されてるものだし、リンクを張るのが便利というものだ。
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マスコミが情報源を秘匿するのは、保護と言う意味もあるけれど、マスコミ自身の優位を保つ効果もある。
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