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2014年9月24日 (水)

民主主義の敵

民主主義の敵

神奈川新聞;地下1400メートルにトンネル リニア、技術未確立のまま着工へ
http://www.kanaloco.jp/article/77249

最高時速505キロ、品川-名古屋間をわずか40分でつなぐ“夢の超特急”リニア中央新幹線が10月にも着工される。事業主体のJR東海は環境影響評価(アセス)書と工事実施計画書を8月下旬に国土交通省へ提出した。完成予定は2027年。歓迎の声がある一方で環境への影響やコスト、エネルギー効率について疑問視する意見も根強い。過去に例のない深さの地下を超高速で走り抜けるこのプロジェクトの全容は-。

元々、私はマスコミへの信頼は低いのですけれども、朝日新聞の誤報以来さらに疑問に思ってしまっています。この神奈川新聞の記事を読んでも最初に思うことは、大企業相手だから批判的な論調で書いているのではないか?という目で読んでしまっているということです。

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AさんがBさんを誤解して(あるいは嘘をついて)批判して、Bさんが困ったことになったとする。で、そのあと、Aさんの誤解だと(あるいはAさんが嘘をついたと)判ったとする。周囲の人々はどう思うだろうか。

Aさんへの批判は当然あるだろう。しかし、怖いのはAさんへの批判ではない。Bさんが本当に悪いことをしたときに、それにAさんが気がついて告発したとき、Aさんへの信頼がなくなっていたら、Bさんの悪業を止めることが出来るだろうか?ということだ。

朝日新聞の誤報事件で怖いのはマスコミへの信頼、特に政府や大企業に対して批判的な立場のマスコミが信頼を失うというのは怖いことではないだろうか。

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神奈川新聞:時代の正体(29)熱狂なきファシズム(上)
http://www.kanaloco.jp/article/78063/cms_id/103021

日本の選挙の不条理を描いたドキュメンタリー映画「選挙」「選挙2」で知られ、米国ニューヨーク在住の映画作家想田和弘さん(44)は今の日本を眺め、言う。「民主主義をやめたがっているようだ」。自民党の憲法改正草案に全体主義志向を見て、特定秘密保護法案の強行採決や解釈改憲による集団的自衛権の行使容認が看過されたさまを「熱狂なきファシズムが進んでいる」と表現する。その真意は。

民主主義にはマスコミが必要です。国民が正確な情報を持たずに民主政治は成り立ちません。秘密保護法や集団的自衛権の容認よりもマスコミへの信頼が揺らぐことの方が、あるいはマスコミが誤報をすることの方が、民主主義への脅威となる。

いまの日本が民主主義をやめたがっているように見えるなら、それは政権を批判してきたマスコミや野党もそうなる状況を作ってきたように私は思う。

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民主主義は、特に日本のような人口の多い国での民主主義の実践にはマスコミの存在が欠かせない。そのマスコミが、権力批判の為なら事実確認を怠るようでは(誤報をくりかえすようでは)民主主義は死んでしまうだろう。

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