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2014年10月22日 (水)

年功序列の崩壊と同一労働同一賃金は若者の失業者を増やす

年功序列の崩壊と同一労働同一賃金は若者の失業者を増やす

NHK:労働者派遣法の改正案巡り各党が議論
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141019/k10015517131000.html

みんなの党の中西政策調査会長は「人口減少社会の中で、多くの人に労働に参加してもらわなければならず、労働市場の流動化を図る必要がある。同一労働・同一賃金のために、派遣と正社員を均等待遇にしないといけないので、修正を求めたい」と述べました。

共産党の小池政策委員長は「改正案には反対だ。安倍総理大臣は賃上げと言いながら、なぜ賃下げの最大要因となる非正規雇用の拡大をやるのか、大いに矛盾だ。反対しているあらゆる労働団体や政党と力を合わせて、断固廃案という立場で頑張っていく」と述べました。

生活の党の畑総合政策会議議長は「本来、一時的、例外的であるはずの派遣労働が、ずっと行えるようになってしまう。同一労働・同一賃金などに関する法律がなく、非正規を正規化する手当てもないなかで、一方的に法改正することは問題だ」と述べました。

同一労働同一賃金を悪いというひとはいないでしょう。与党も野党も同じです。また、年功序列や年齢による賃金は逆の意味で、同一労働同一賃金と同じような立場にあります。多少は年功序列の効用を言う人はいますが多くはありません。非難する意見は多く見聞きしますが。

では、年功序列を廃止し、また同一労働同一賃金を実現したとしましょう。みんなが幸せになるでしょうか。私はそうは思いません。そらく若年層の失業率は上がるでしょうから。

企業の側のロジックを考えてみよう。同じ仕事であれば同じ賃金、年齢や経験によって上げる必要はないとなれば、経験の少ない若者よりも経験を積んだ人間の方が良いでしょう。同じ仕事に経験の少ない若者とそれなりに経験のある中高年が応募したらどちらが有利でしょうか。年功序列的なもの(年齢が大きいと高い賃金を要求されたり)がなければ、経験のある人間を選ぶでしょう。

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同一労働同一賃金は正義で、年功序列は悪習かもしれない。それで中高年が利益を得ているように見えるかもしれない。しかし、経験のない若者に(給与が安いので)チャンスが巡ってくる可能性を高めているという面もある。

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「正義」を為せば、全ての人間が幸せになるわけではない。いや、より多くの人間を幸せにできる方法を正義と呼ぶべきだろう。で、あるならば、副作用を議論することなく、同一労働同一賃金を要求し年功賃金を否定している人々こそ人々に不幸をもたらす悪と言うべきだろう。

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コメント

外国人の労働者が日本人よりも安い給与である事が往々にして差別と指摘される事がありますが、これだって、日本語の取得とか日本での流儀と言う物を教え込むと言う手間をかけさせられている会社が少なくないと思うのですよ。
そう言う教育コストを考えたら、給与が下がるのはある種の必然だと思います。
そうした事を度外視して、ひたすら等しくさぜるを得ないのならば、そうした初期の手間がかかる人間は忌避される事でしょう。

投稿: DUCE | 2014年10月22日 (水) 09時09分

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