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2014年11月24日 (月)

格差拡大は必然

格差拡大は必然

中日新聞 社説:この道を続けるのか 問われる経済政策
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2014112402000106.html

アベノミクスは大企業や富裕層の富を増やせば経済はうまく回るとの発想である。現状は格差拡大、中間層没落の流れだ。この道を続けていいのか。

アベノミクスが正しいかどうか私には判りません。それは判らないけれど、技術の進歩の結果、格差が拡大することは必然であると思ってます(そして、技術の進歩は止められません)。

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現代ビジネス:オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40925

たとえばバーテンダーの仕事。これがコンピューターに代わられる確率は77%—。そんな大胆予測を披露した論文が全世界で話題だ。論文の執筆者が本誌に語った、凄まじすぎる「雇用の未来」。

私は技術者だ。機械を作ったり開発したりしている。ところで、仕事で使う機械は、多かれ少なかれ省力化(人減らし)につながる。パソコンの普及で、算盤だけができる人間は、会計の仕事をなくした(私の母は会計の仕事をしていた。会計といっても伝票の集計などといった足し算引き算して帳面をつけるだけの仕事。こういった仕事はパソコン(エクセルなど)に取って代わられた)。

技術者なので人事などの生々しいことからは距離がある。なので、自分の作った機械が他人の仕事を奪う現場を見たことはないが、新しい人員を配置せずに新しい仕事をやるようになった現場は見たことがある。これは、間接的ではあるけれど、人間の仕事を奪っていることで、私はそれに加担したのだろう。

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機械で代替できる仕事の多くは、程度の差はあれ、平均的な人間がマジメに頑張って勉強すれば出来る仕事だ。そして、経済的な中間層の多くが、特殊な才能ではなく平均的な人間で、マジメに頑張って勉強して仕事を得ている。

中間層は、技術進歩によって仕事を失う可能性があり、大きく影響を受ける人々だ。

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現代ビジネス:オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40925?page=5

ロボットが職場に溢れ、仕事を奪われた人間が失業者になっていく様は想像するだけで恐ろしいが、オズボーン氏は「人類にとってこれは歓迎すべきことだ」と主張する。

「かつて洗濯は手作業で行っていましたが、洗濯機の登場でその仕事は奪われました。しかし、それによって余った時間を使って新しい技術や知恵が創造された。こうして人類は発展してきたわけです。現在起きているのも同じことです。

ロボットやコンピューターは芸術などのクリエイティブな作業には向いていません。となれば、人間は機械にできる仕事は機械に任せて、より高次元でクリエイティブなことに集中できるようになるわけです。人間がそうして新しいスキルや知性を磨くようになれば、これまで以上に輝かしい『クリエイティブ・エコノミー』の時代を切り開いていけるのです」

これには2つの事を思います。悲観的なことと楽観的なこと。

悲観的には、人間の多くは、そんなに高次元でもクリエイティブでもありません。クリエイティブな仕事をしろと言われても出来ない人間が大多数でしょう。そして、クリエイティブな仕事こそ能力の格差が出てくる仕事です。先日の金曜ロードショウで宮崎駿のアニメを流していましたが、アニメ作品の価値の差の大きさを考えて見れば判ります。くだらないアニメと素晴らしいアニメ。その価値の差が作り手の報酬の差となるならば、その収入の差はいったい何倍になるでしょうか。

クリエイティブな仕事をすれば良いではないか、と言われてもそんなことが出来る人間は少数です。

楽観的に思うことは、失業率の高い国の存在です。例えばスペインの失業率は20~30%程度です。10人に2人は働いていない。これは良くないことです。でも、スペインで餓死者が出たとかいった話は聞きません。みんな食べていられるのです。

機械が人間の仕事を奪い、失業率が高くなってしまっても、社会制度や社会の価値観のありようによっては、飢え死にすることもなく、社会も安定して治安も良いといったことが可能なのではないか、と思うのです。

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私達の未来がどんなものかは判りませんが、長期的には技術進歩が人々の職を奪うこと、その結果、仕事で得る収入の格差が大きくなって行くことは間違いないでしょう。

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