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2014年12月 9日 (火)

安倍さんが原因ではない

安倍さんが原因ではない

ハフィントンポスト:いったい何のための総選挙なのか(山口二郎)
http://www.huffingtonpost.jp/jiro-yamaguchi/snap-election_b_6279654.html?utm_hp_ref=japan

私は、この2年間の日本社会の変化、より正確に言えば劣化こそが、最大の判断材料になると考える。この2年間で日本社会は殺伐たるものとなった。在日コリアンに対するヘイトスピーチが野放しにされ、歴史修正主義論者は新聞、雑誌で「国賊」や「売国奴」などの言葉を多用するようになった。朝日新聞の慰安婦報道に関する「誤報」の撤回を契機に、リベラルなメディアに対する攻撃が吹き荒れ、21世紀の日本でマッカーシズムが出現した。

それらは、安倍首相の作為、不作為両面の意図がもたらした結果である。

ヘイトスピーチや右傾化そういったものの原因は安倍さんや安倍政権だろうか。私はそうは思わない。彼は加速したかもしれないが、原因や燃料が無ければ、そのそも起きないし加速も出来ない。彼が原因であるとは思わない。では、原因はなんだろうか。それは多文化交流の増加と人間の限界であると思う。

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ヘイトスピーチの根っこにある感情、嫌韓・嫌中感情はどうして生まれたのだろうか。それは日中・日韓の交流がハイレベル(社会的レベルの上層・経済的に余裕のあるレベル)から一般庶民のレベルにまで普及してきたからだ。あるいはテレビ向こう側からお隣さんレベルへと現実化したからだ。

私もテレビの向こう側なら韓国の文化も中国の生活も楽しむことが出来る。でも、お隣さんが、その民族のソウルフードの臭いを漂わせてきたりその民族の音楽を鳴らしたりしたら楽しめないだろう。

あるいは朝日新聞の「従軍慰安婦」報道のような根拠の薄い日本への非難だろう。

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そういったマグマが溜まっていて、吹き出したのが、ここ数年であり、その結果、出てきたのがヘイトスピーチではないか。安倍政権は(安倍さん本人にそういった指向があるのだろうが)、そういった世間の雰囲気に乗ったに過ぎないのでがないか。

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多民族になると、どんな国家でも軋轢を生じる。昨日の朝、NHKのワールドニュースを見ていたら、PEGIDA/ペギーダ(Patriotische Europaeer gegen die Islamisierung des Abendlandes/西洋のイスラーム化に反対する愛国的ヨーロッパ人)という人々のデモが流れていた。

ざくっと理解したところによると、ペギーダはネオナチほど過激ではなく一般人が参加しているようだ。日本で言えば在特会ほど過激ではないけれど、心情的には賛同する一般人といったところか。

右傾化・保守化は日本だけの現象ではなく、多文化・多民族化が進む地域では普遍的に起きている。

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異民族・異なる宗教が接触すれば、トラブルが起きやすくなる。そういったトラブルを避けようと思えば、多民族・多宗教であることを止めるか、あるいはアメリカのように、それ以上の価値観、例えば愛国心で上書きするしかない。

アメリカでは選挙の度に星条旗が振り回される。それは多民族を「アメリカ」という価値観で纏めなければ、アメリカは分裂し内戦になってしまうからだ。

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安倍政権は原因であるかもしれないが、それ以上に結果でもある。安倍政権が誕生した原因を判らないで安倍政権を非難しても良い結果は得られないだろう。

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コメント

山口なんて極左でしょう。
読むだけ無駄でしょう。

投稿: 八目山人 | 2014年12月10日 (水) 07時17分

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