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2015年2月19日 (木)

歴史は都合の良いところから

歴史は都合の良いところから

YAHOOニュース:田原総一朗「旅券返納命令でも『イスラム国』への取材は止まらない」〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150219-00000007-sasahi-int

確かに、今回の日本人2人の殺害、そしてヨルダン軍の戦闘機パイロットの焼き殺し方などは、人間の所業とは思えない残虐なテロ行為である。だが、絶対的弱者が絶対的強者に立ち向かう手段は、テロしか残されていないという見方もできる。いったいなぜ、「イスラム国」が残虐なテロ行為を繰り返すことになったのか。そもそも、なぜ「イスラム国」などという存在が出現したのか。

その原因は、イラク戦争にあるのではないだろうか。
強引きわまるイラク戦争で、アメリカはフセイン大統領をつぶすだけでなく、イラクの行政、つまり官僚組織や軍人たちを放逐し、しかも、国民を納得させられる体制ができないままで引き揚げてしまった。そこで放逐された官僚や軍人たちが、政府に対抗するかたちでつくり上げたのが「イスラム国」なのだ。

そういう見方も1つの真実だろう。しかし、イラク戦争の前には湾岸戦争があったし、イラク戦争の後にもイラクには人間が残った。彼等の能力と責任はどう見るべきだろうか。

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原因を追求し始めたらキリがないから、アメリカに責任を求めるなら、フセインやイラク国民に求めることは可能だし(能力と責任は比例する。フセインやイラク国民に責任が無いということは、彼等を無能と言うことに等しい)、フセイン以前のイスラム世界の人々にも、ヨーロッパ世界の人々にも求める事が出来るだろう。

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親が悪いと責任転嫁できるなら、親はその親(祖母祖父)に責任転嫁できる。さらにその親も責任転嫁できる。いくらでも繰り返せる。何万年前か前のお猿さんから人間になった誰かのヘソが曲がっていたからオレの性格もヘソ曲がりという言い訳が出来てしまう。

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けれど、もちろん、アメリカにとっては違う。アメリカは湾岸戦争もイラク戦争でも主体的な役割を果たした。つまり、「あのとき、オレが」という検討と反省はできるし必要だ。しかし、外野が誰の責任だと騒いでも政治的立場を表明する以上の意味があるようには思えない。

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コメント

BBCによると、イスラム国の主要な収入源は石油の密売と人質ビジネスに加えて、古代遺跡の盗掘と遺物の密売だそうです

投稿: info | 2015年2月20日 (金) 15時53分

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