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2015年2月27日 (金)

90年は短すぎるし日本だけのことじゃない

90年は短すぎるし日本だけのことじゃない

BLOGS:第170回大杉栄が生きた時代と今 - 鈴木邦男
http://blogos.com/article/106489/

大杉栄が今、生きていたら何を思い、何と発言するだろう。どんな行動をとるのだろう。大杉が死んだのは1923年(大正12年)9月だ。関東大震災の直後、伊藤野枝、橘宗一とともに麹町憲兵隊に拘引、虐殺されたのだ。それから91年が経っている。「日本は全く進歩していないじゃないか。91年前前と同じだ」と大杉は怒るのではないか。だって、他民族蔑視、排外主義は全く同じだ。

関東大震災の時は、その騒乱の中で多くの朝鮮の人たちが殺された。「朝鮮人が井戸に毒を流している」などのデマが流され、自警団による「朝鮮人狩り」が行われ、多くの朝鮮人が殺された。又、「朝鮮人だろう」と言われて殺された日本人もいた。しかしそうした恥ずべき虐殺行為は、大震災が発生し突然、行われたものではない。そのずっと前から朝鮮人蔑視の空気が広くあったからだ。今、ヘイトスピーチのデモが行われ、書店では中国・韓国に対するヘイト本が大量に出ている。同じような状況があったのだ。

関東大震災の時、なにがあったか、史実は何か、そういったことは歴史家に任せたいと思います。歴史は新しい資料や研究方法によって書き換えられていくものですし、政治的に微妙な出来事は、双方からもっともらしい話が出てきて素人である自分には自信を持って答えることはできません(「こちらの方が正しいと思う」と言うことがせいぜいです)。

ですが言えることもあります。それは、仮に関東大震災で朝鮮人虐殺があったとして、そして今の状況「ヘイト本が大量に出ている」状況をみたとしても、

「日本は全く進歩していないじゃないか。91年前前と同じだ」と大杉は怒るのではないか。だって、他民族蔑視、排外主義は全く同じだ。

とは思わないと言うことです。

いえ、同じでないと言うのではなく、同じであっても驚きではないと言うことです。

異民族・異教徒を排斥することは90年前の日本でしか見られなかったのでしょうか。

そんな事はありません、異民族・異教徒を排斥することは、何千年も前からあったことです。世界中で起きてきたことです。

アフリカでの虐殺事件(例えばルワンダでの虐殺事件)や民族対立はいまでも起きていることです。中東で宗教同士あらそっていることは、ISILを見ればあきらかです。ヨーロッパでも排斥運動が力を持ちつつあります。ウクライナとロシアの戦争(紛争?)も民族同士の対立とみることもできます。中国にもウイグルやチベットといった民族問題があります。

異民族・異教徒を排斥することは世界中であり人類の歴史の中で絶えることがなかったと言ってしまたいほどです。

そういう人類の歴史を思うとき、たかだか90年前のことを取り出して「変わっていないじゃないか」と憤っているのを見ると、なんて薄っぺらくて滑稽なんだろうかと思ってしまいます。

あなたの歴史は90年前に始まるのですか?

あなたの世界は日本だけなのですか?

もっと長く広く視野を持ったほうが良くないですか?

   *        *        *

異民族・異教徒を排斥することが良いことだとは思いません。しかし、人類の歴史を思うとき、お釈迦様でもイエスキリストでも出来なかったことであるという事実も忘れてはならないと思うのです。

でないと不可能な理想を追って不幸を招くことになりかねませんから。

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