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2015年4月25日 (土)

正義を求めて不幸をもたらす

正義を求めて不幸をもたらす

時事通信:追悼式典でトルコに圧力=アルメニア人「虐殺」100年
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201504/2015042400539&g=int

第1次大戦中に当時のオスマン帝国で始まった「アルメニア人虐殺」から、24日で100年を迎えた。旧ソ連アルメニアの首都エレバンにある追悼施設では、ロシア、フランスなど4カ国首脳を含む約60カ国の代表が出席して式典を開催。アルメニアのサルキシャン大統領は、隣国トルコに「ジェノサイド(集団虐殺)」と認めさせるため、国際的な圧力を強めたい考えだ。



追悼の日を前に、欧州では虐殺の史実を認めるようトルコに求める声が強まった。トルコは数十万人が戦乱などの犠牲になったことは認めているが、「150万人が虐殺された」とするアルメニア側の主張は否定している。

「欧州では虐殺の史実を認めるようトルコに求める声が強まった」

NHK-BS1を見ていたらドイツの外相が、この事件に対して「虐殺」という言葉を使ったことがニュースになっていた。ドイツは公式見解として「虐殺」であるという方向にかじを切ったらしい。そして、トルコは虐殺と認めないだろうとも伝えていた。虐殺と認めたら賠償問題が発生するだろうとも伝えていた。

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トルコに虐殺と認めさせることは正しい事なのだろうか。私には歴史的事実がどうだったのかは判らない。けれども、トルコに外部から虐殺と認めさせようと圧力をかけることが不幸な結果をもたらすと思う。少なくとも多大な軋轢をもたらすことは確実で、トルコとヨーロッパ、イスラム教世界とキリスト教世界との火種のひとつになってしまう。

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世界には多様な価値観・多様な民族がある。それぞれの民族がそれぞれの歴史を背負っている。他民族に認識を改めるように要求することは、その民族を抹殺することに繋がり兼ねない。世界の全ての民族が同じ認識を持てば平和かもしれない。でも、それでは多様な価値観や民族のある世界ではなく、単一の色に塗りつぶされた世界になってしまう。

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