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2015年5月26日 (火)

セカンドレイプ

セカンドレイプ

産経新聞:70年談話「侵略入れよ」 浅田次郎氏が自民会合で
http://www.sankei.com/politics/news/150525/plt1505250040-n1.html

自民党若手議員が戦後70年の日本の歩みを検証する勉強会の第2回会合を25日、国会内で開いた。作家の浅田次郎氏が、幕末以降の日本外交をテーマに講演し、安倍晋三首相が夏に発表する戦後70年談話に関し「『侵略』という言葉を入れるべきだ」と述べた。

同時に「中国が待っているのはこの言葉だ。それでお互い大人になれる」と語り、「侵略」の使用が近隣諸国への配慮になるとの認識も示した。

過去の不幸な出来事を持ち出すのは極めて危険だ。善悪にかかわらず、被害を受けた側にしてもれば辛い過去を思い出すことになる。それが謝罪の言葉であってもだ。

中国は「侵略」という言葉を待っているかもしれない。あれば現在の政治的指導者は満足するかもしれない。しかし、それは政治的なレベルでの話であって、国民(人民)の感情に対しては、効果ないだろう。

自分たちが殴られたことを再確認するだけだから。それは、謝罪とセットになっていたとしても、大きな違いはない。思い出したくもことを再確認する事には違いがないのだから。

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70周年談話は、内容がどんなものであっても、感情的なレベルでセカンドレイプになってしまう危険性がある。「侵略」を認め「謝罪」があったとしてもだ。むしろ「侵略」も「謝罪」もなく、過去の不幸な出来事とさらっと流してしまった方が、心の傷をつつかなくて良いのではないか。

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しかし、それでは中国の政治指導者にとっては得点にはならない。日本に謝罪させ、賠償金とまでは言えなくても何かしらの利益を獲得しなければならないのだから。

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「侵略」や「謝罪」があれば感情的なレベルで刺激があり、なければ政治的指導者の面子を潰す。70周年談話は、内容にかかわらず日中関係の改善には役立たないだろう。

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