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2015年5月 2日 (土)

自由とお金だけでは貧困を救えない

自由とお金だけでは貧困を救えない

朝日新聞:3つの格差、解決策は? 資産・雇用・教育
http://www.asahi.com/articles/ASH4R4JHRH4RULFA00Y.html

教育格差を是正する提案は二つに集中しました。

まず、公教育の無料化です。「教育費用は100%無料、税金でまかなう。その分増税は可です」(50代女性)「幼稚園から全入制で高校まで無料」(50代女性)「国立大学授業料無償化」(30代男性)など、どこを無料化するかに違いはあっても、家計負担を減らす点では同じ考えです。

もう一つが、奨学金制度。特に返済不要の「給付型」奨学金です。

教育費と奨学金、ようするに「お金」ですね。お金が大事であることに疑問はありません。しかし、それだけで十分でしょうか。

中日新聞:<どう進める困窮者支援> 母子家庭などへの学習支援
http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2015042302000002.html

親から子に貧困が受け継がれる「貧困の連鎖」が社会問題になっている。滋賀県野洲市は、母子家庭など生活困窮家庭の中学生に勉強を教える仕組みをつくり、連鎖を止めることを目指している。



「反貧困ネットワーク滋賀」副理事長で司法書士の羽田慎二さん(51)は「勉強だけでなく、あいさつの仕方など社会に出た後で役立つことも教えたい」。さまざまな技術や熱意を市民が持ち寄った結果、塾は開講に向けて動きだした。「これが地域づくりになるんです」と力を込める。

お金だけでは足りないもの、それは教育内容です。一般的なものだけでなく(いわゆる勉強だけでなく)、さまざまな習慣と言うか行動パターンと言うか、躾、昔風に言うと「修身」、こういったものも社会に出たときに重要な意味を持つのです。躾が十分に出来ない家庭にとっては、教育の場が望みになります。

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NPOの努力を過小評価したいとは思いませんが、NPOよりも行政の方が力があります。NPOの塾よりも公立学校の方が、より多くの生徒児童を受け入れられます。ですから、公教育が充実することが教育格差の解消に役立つと思います。

もっとも、そもそも社会で受け入れられる挨拶の仕方(というか躾)を一般化できるのか、出来るとしたら、それは誰かという問題があります。

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そして、もうひとつ問題があります。公教育が挨拶などの教育をすることは、「正しい挨拶を学校(行政の一部)が決める」ということです。これにサヨクな方々はどう反応するでしょうか。

サヨクという言葉を使わないとしても、自由を尊重する社会で、学校が挨拶の仕方を決めること(挨拶の仕方を統一すること)は許されるのでしょうか。しかし、公教育で挨拶を教えること、躾的な事を行うことなしに貧困の連鎖を(貧困につながる行動パターンが子供へと連鎖することを)防げるのでしょうか。

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自由とお金(学費や奨学金)では貧困の連鎖を防ぐことは出来ません。

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