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2015年6月 6日 (土)

独立すれば交渉相手になれる

独立すれば交渉相手になれる

朝日新聞:「辺野古NO」通じず、米の冷遇実感 沖縄知事が帰国
http://www.asahi.com/articles/ASH655SJ2H65UTFK01C.html?iref=comtop_6_01

沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事が5日、米国訪問を終えて帰国した。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の辺野古移設反対を訴えようとした知事を待っていたのは、米政府のかたくなな対応だった。県は世論を喚起する一定の成果があったとするが、苦い現実に直面した訪米となった。

国と国との交渉ごとに地方自治体が出て行っても「話を聞く」以上のことにはならないだろう。だって決定権もなければ対等の相手でもないんだから。

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組織の中で、というか会社などの組織に属して働いていれば判ることだけれど、組織の階層構造を無視してはならないということ。部長レベルの話は部長同士で行い、他部署の課長や平社員と情報交換レベルで話はしても、「交渉」はしない。下手にナナメの関係を作ったら話が拗れてしまう。難しい話ほどそうだ。

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アメリカが沖縄を交渉相手と認めるためには、沖縄が独立国家になれば良い。独立国家であればアメリカは交渉相手と認めるだろう。しかし、それは大企業から脱サラして独立するのと同じで、社長としての交渉権を持つけれども、同時に会社の看板もなくなってしまう訳で、交渉力がなくなる。どちらが自分の意志を貫けるか微妙なところだ。

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沖縄が独立したとしたら、アメリカは沖縄を交渉相手と認めるだろうし、沖縄が「アメリカは出てゆけ」と言えば出てゆくでしょう。

フィリピンという実例があります。中国はフィリピンの事を「小国」などと呼びますが、アメリカはフィリピンを小国なんて呼びませんし、フィリピンが米軍撤退を求めた時、米軍は撤退しました。沖縄が独立し、独立国家として米軍撤退を求めたら、米軍は撤退するでしょう。

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フィリピンの経験は、米軍を撤退させるのに役立つだけではありません。米軍を撤退させたら何が起きるかも学ばさせてくれます。フィリピンのことを(少なくとも表面的には)バカにしたりしないアメリカの存在感が減ったぶん、フィリピンを「小国」と呼ぶ中国の存在感が増しました。そして、いまフィリピンは中国の圧力に対抗するため、米軍の関与を強めるように求めています。

自分がアメリカ側の交渉担当者ならフィリピンの足元を見て(表面的には礼儀正しく)えげつない交渉をするでしょう。

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沖縄はアメリカと「情報交換、お話」レベルの以上の事をしたければ、独立するしかありません。しかし、それが沖縄の幸せにつながる可能性は高くないと思います。

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