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2015年7月24日 (金)

現実は、もう少し厳しい

現実は、もう少し厳しい

毎日新聞:特集ワイド:狙われる?貧困層の若者 「経済的徴兵制」への懸念
http://mainichi.jp/shimen/news/20150723dde012010004000c.html

絶対、あり得ない−−。安全保障関連法案の議論で「徴兵制復活に道を開くのではないか」と追及を受けると、安倍晋三首相ら政権幹部は必ず断定調で反論する。だが今、経済的な事情から貧困層の若者が自衛官の道を選ばざるを得ない「経済的徴兵制」への懸念が語られ始めている。これを杞憂(きゆう)と言えるのか。

いや、ほんとの貧困層の若者は軍隊でも使いものにならないって拒否されるだろう。

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自分は工業高校の出身で、工業高校には様々な「科」があって、電子科とか機械科とか土木科とか、で人気不人気で偏差値はかなり違っていた。人気のある学科は50を越えていて不人気の学科は30前後(数字は自分が受験した当時の記憶です)。

偏差値が50を越えている学生と30程度ではかなりちがう。卒業後の就職、つまり経済的なレベルや安定性も違う。

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そして、現代の軍隊では、ハイテク兵器をあつかい国際法に則って行動しなければならない。命令されて行進や突撃が出来るだけの人間は不要なのだ。

つまり、本当の貧困層の若者を集めたら、かなり高い確率で「使いものにならない人間」ばかりになる。

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自分は、低レベルの派遣(多重派遣&低賃金)の経験もあるし、それなりの大学・大学院卒の人間ばかりの職場の経験もある。人間の能力の差の残酷さを見たことがある。

「経済的徴兵制」は恐ろしく厳しいかもしれない。しかし、現実はもっと厳しく貧困層の若者は軍隊からも拒否されるのではないか。

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経済的徴兵制は、サヨクのプロパガンダにすぎない。しかし、貧困層の状況がこのままで良いと私は思っていない。国家は教育にお金をかけるべきだ。特に義務教育~高校で。貧困だから予備校や塾にいけなくて受験で不利だなんて良いことだとはとても思えない。

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しかし、この毎日新聞の記事、ピンと外れの例をあげている。

今月、インターネット上にある写真が投稿され話題になった。「苦学生求む!」というキャッチコピーの防衛医科大学校の学校案内ちらし。「医師、看護師になりたいけど…お金はない!(中略)こんな人を捜しています」との言葉もある。作製したのは、自衛隊の募集窓口となる神奈川地方協力本部の川崎出張所。川崎市内の高校生らに自衛隊の募集案内などとともに送付したものだ。

防衛医大の偏差値は70程度。東大や京大には劣るが、一般的な医大よりも上だ。ここに合格する実力があるなら、経済的に困窮することはまれで、防衛医大に貧困であるが故に行く人間がいるかもしれないが、それは極小数ではないか。

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「徴兵」されて防衛医大にいけるなら、18才だったころの自分は喜んで入っただろうし、いまの自分も正解だと判断する。教育を受けることには大きな価値がある。

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貧困の問題は、教育を受けられなかったら、本気で無能者になってしまうことで、徴兵されることではない。

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コメント

こう言う主張をする連中ってのは、徴兵だろうと何だろうと、それに合わせて命令する人間も必要だと言う事を失念しています。
そうした連中の論法からしたら、徴兵される人間ばかり増えた結果、各級の指揮官は、限られた人数でより多くの兵士を率いさせられる結果となり、本来ならば、ある場所に10人送り込めば良い所を、その何倍もの兵力を投入させられるような事態になりかねません。
何しろ、そこでは指揮官が相対的に少なくなるのみならず、徴兵された人間にはそれほど自主的な行動が期待できないために、分離しにくくなる公算大ですからね。

投稿: DUCE | 2015年7月27日 (月) 05時45分

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