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2015年7月 7日 (火)

「悪い政治家」の利点

「悪い政治家」の利点

朝日新聞 社説:ギリシャ問題―ドイツの責務は大きい
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit1

欧州連合(EU)などが求める緊縮財政を強める改革案の賛否を問われた国民投票で、ギリシャ国民の多くが「反対」の意思を示した。

ギリシャのチプラス政権は国民世論の後押しを支えに、再びEU側に改革案の見直しを求め支援交渉を有利に進めようと考えている。だが、それは甘い考えだろう。ギリシャに年金削減や増税などの厳しい改革を求めるEU側の姿勢は基本的には変わらないと見られる。



カギを握るのはユーロ圈の中核ドイツである。ドイツはもともと強かった輸出力を、ユーロ安でさらに強め、通貨統合の恩恵を最大限に享受してきた。その意味からも、経済の弱いギリシャのような国への支援で最も負担しなければならない責務がある。

ユーロ分裂を避ける責任は、ギリシャだけでなく、ユーロ圏諸国、とりわけドイツにある。

ギリシャは国民投票で緊縮財政に「反対」を決めた。これでギリシャ政府は強い交渉力を得たことになるけれど、同時に柔軟性を失っている。つまり、国民投票で示された民意に反する妥協は出来ないから、取り得る選択肢の幅を狭めている。

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一方、ドイツにとってはどうだろうか。ドイツにだって民意がある。この問題について、ドイツで国民投票をしたらどうなるだろうか。おそらく、あくまでも緊縮財政を求めるような結果がでるだろう。

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間接民主主義には利点がある。それは柔軟に交渉できる事だ。公約が間違っていたと思えば政治家は公約破りをすることもある。そして国民は「政治家が悪い」と非難(ガス抜き)できる。

ギリシャのように国民投票を行ってしまうと、政治家は柔軟性を失う。最悪の結果になっても政治家は「国民投票の結果に従っただけ」と(無責任に)言うことができる。

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ギリシャもドイツも国民の意志が絶対であるならば、妥協の余地はない。妥協には間接民主主義の世界の「悪い政治家」が必要ではないだろうか。

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