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2015年11月13日 (金)

「国民は黙ってろ!」になりかねない報道の自由

「国民は黙ってろ!」になりかねない報道の自由

西日本新聞:BPO意見書 権力の介入は許されない
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/syasetu/article/206925

NHKの報道番組「クローズアップ現代」でやらせがあったとされる問題の意見書である。高市早苗総務相がNHKを厳重注意したことを「個別番組の内容に介入することは許されない」と批判し、NHK幹部を事情聴取した自民党の姿勢も「政権党による圧力そのもの」と断じた。当然の意見だ。

言論や表現の自由は憲法で保障されている。放送法も「放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによって、放送による表現の自由を確保する」と定めている。注意すべきは、この不偏不党とは報道側ではなく、権力側に課せられる原則とされることだ。

民主国家において政権は国民多数の支持を得た存在であり国民の代表者だ。つまり、政権に対して「権力の介入は許されない」などと言うことは、国民の代表者に対して、国民に対して「黙っていろ」と言うことになりかねない。

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表現・言論の自由、報道の自由が大切であることに異論はない。権力が自制的であるべきである事にも賛成する。しかし、意見された企業(NHK)の同業者が「権力の介入は許されない」などと言うことに違和感を憶える。それは「わが業界(マスコミ)は国民の代表者を無視するのだ」と言っていることに通じるからだ。

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報道の自由波大切だ。しかし、民主国家で権力の介入を拒否することは、国民の意志を無視することに繋がりかねない危うさを孕んでいる。国民・民衆の側に立つべき人々(そのように主張する人々)にとっては難しい状況だ。

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