« 「反自公」の限界 | トップページ | 近視眼的 »

2015年12月10日 (木)

価値観の隙間

価値観の隙間

毎日新聞 社説:ワタミ謝罪 経営者の責任は重い
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2015121002000120.html

人を使い捨てにするような経営は大きな代償を伴う。ブラック企業の代表例として注目されてきたワタミの過労自殺訴訟の和解はそれを印象づけた。他の企業も襟を正し、防止策を徹底すべきだ。

「創業者の理念に基づき、従業員に過重な労働を強いた。最も重大な損害賠償責任を負う」

八日に成立した和解は、ワタミグループの創業者であり当時の社長である渡辺美樹参院議員の法的責任について認め、計一億三千万円の損害賠償を支払うこととした。

企業が被雇用者の家族の面倒までみる、いったん就職したならば死ぬまで面倒をみるし、従業員が死んだら従業員の家族の生活の保証もする。こういった社会なら、「死ぬまで働け、1日24時間働け」ということも許されるだろう。それに企業側も無茶な要求をしなくなるだろう。ほうとうに死なれたら、被害は莫大なものになる。今回、ワタミは一億三千万円の損害賠償を支払うそうだけれど、ひとつの家族の面倒を死ぬまでみるとしたら費用はいくらかかるだろうか。死亡した人間が(死ななかった場合)働いててもたらす利益は、どれくらいになるだろうか。一億三千万円ではきかないだろう。

  *        *        *

「一生面倒をみる」「家族の面倒もみる」と約束した企業だけが、「死ぬまで働け」と要求してよい。封建時代の武家ならば、出来ただろうが現代社会では無理だ。

  *        *        *

過去の武家的な価値観と現代社会の合理性の隙間で悲劇が起きているのだ。

BlogRanking (読む価値のある記事だったらクリックお願いします)

|

« 「反自公」の限界 | トップページ | 近視眼的 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107287/62841119

この記事へのトラックバック一覧です: 価値観の隙間:

» 日本の黒い霧 [しんぶん【白旗】]
 米財務省は昨日9日元山口組幹部であった後藤忠正の米国内に在る資産凍結と米人との取引停止の制裁を発表した。  2008年山口組六代目から除籍された後藤忠正は伊豆箱根鉄道を ...... [続きを読む]

受信: 2015年12月10日 (木) 13時35分

« 「反自公」の限界 | トップページ | 近視眼的 »