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2016年1月10日 (日)

技術の進歩・人間の限界

技術の進歩・人間の限界

朝日新聞:目の前に難民の子…報道に仮想現実、米メディア続々導入
http://www.asahi.com/articles/ASHDY45CJHDYUHBI00H.html

紙の新聞や広告による収入が落ち込むなか、NYTが進めるデジタル分野の強化策の一環。今回の配布ではNYTとグーグルが提携し、ゼネラル・エレクトリックがスポンサーとなった。作品を手がけたNYTマガジンのジェイク・シルバースティーン編集長は「普通は行けない場所に読者を連れていくことができる。ビューアーを配布したことで多くの人が実際に視聴できるようになった」と話す。

人間は身近な問題には素早く反応し、遠い問題にはゆっくり反応する。仮想現実技術は遠い問題を身近に感じさせることが出来る。既存の写真やテレビでも同じような効果があるけれど、それを一歩進めるものだ。

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遠い問題、地球の裏側の悲劇に対しても身近に感じて行動する。その事自体は悪いことじゃない。しかし、能力の問題として何が出来るだろうか。

資金や物資を拠出することは出来る。で、それを誰に渡すのが良いのか判るだろうか。地球の裏側の利害関係を理解し、適切な人に渡せるだろうか。間違って悲劇を助長するような勢力に渡したりしないか。

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昨年、ヨーロッパで話題になった写真。ヨーロッパへ脱出しようとして溺死した難民の子供の写真。あの写真は感情を大きく揺さぶりヨーロッパの難民政策に影響を与えた。しかし、その結果は望ましいものだろうか。結果は、まだ出ていないかもしれないが、一枚の写真に政策が影響されること、感情的に決めることは望ましいだろうか。

仮想現実技術を使ったニュース報道は、こういったことを増幅しないだろうか。

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技術の進歩は止められない。新しい技術を使ってビジネスをする事も止められない。そして、人間の能力は(技術の進歩の早さほどには)変化しない。その結果はどうなるのだろうか。

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