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2016年2月 4日 (木)

ご都合主義の反対論

ご都合主義の反対論

中日新聞 社説:首相9条発言 ご都合主義の改憲論だ
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2016020402000120.html

自衛隊を違憲とする意見があるのは確かだが、国会での議論の積み重ねを通じて定着した政府見解には、それなりの重みがある。

安倍政権が憲法学者の自衛隊違憲論を理由に九条二項の改正を主張するのなら、集団的自衛権の行使を認めた閣議決定や安保関連法についても、憲法違反とする憲法学者の意見を受け入れて撤回、廃止すべきではないのか。

都合のいいときには憲法学者の意見を利用し、悪いときには無視する。これをご都合主義と言わずして何と言う。それこそ国民が憲法で権力を律する立憲主義を蔑(ないがし)ろにする行為ではないか。

中日新聞は、集団的自衛権に反対で憲法違反の疑いがあると言っていませんでしたっけ。であるならば、集団的自衛権について、憲法改正か安全保障関連法の廃止(or再改正)を求めるべきで、「自衛隊を違憲とする意見があるのは確かだが、国会での議論の積み重ねを通じて定着した政府見解には、それなりの重みがある」などと言ってはいけません。

何故なら、いまは安倍内閣での積み重ねしかありませんが、時間がたつにつれて「国会での議論の積み重ね」は増えていき、いつか集団的自衛権の行使についても「政府見解には、それなりの重みがある」と言わなければならない日がやってくるのだから。

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安倍さんや自民党政権の行動がご都合主義ではないとは言えませんが、中日新聞も十分にご都合主義です。

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憲法改正には国民の幅広い支持が必要だ。九条二項を改正しなければ国民の平穏な暮らしが脅かされるほどの緊急性が今あるのか。一九五五年の結党以来の党是だとはいえ、憲法改正自体が目的化していると危惧せざるを得ない。

緊急事態になってバタバタ改正したり、間に合わなくて超法規的行動をするくらいなら、緊急性がない今こそ議論をしておくべきです。

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ところで、日本では権力を握っている者に憲法改正の実質的拒否権がある。

どういうことかと言うと、議院内閣制の日本では、権力者(首相)は国会の過半数の支持者をもっている。憲法改正の発議を潰すのに十二分の数だ。結果、日本では権力者に都合の悪い憲法改正は成されることがないのだ。

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立憲主義が言うように、憲法とは国民が権力者を縛るためのものであるなら、権力を握っている者に憲法改正の実質的拒否権があるのはおかしくはないだろうか。

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コメント

立憲主義=憲法とは国民が権力者を縛るためのもの
というのが、間違いです。 そもそも立憲主義と言う言葉は無かったでしょ。そうではなく、立憲君主主義があった、主権者である君主を、大日本帝国憲法では天皇陛下を縛るものであったのです。だから、権力者を縛るもの、与党や総理大臣を縛るものと言うのは、こじつけであって間違っています。日本国憲法は主権者は国民であるとしていますから、国民を縛っているのです。内閣総理大臣は、選挙によって選ばれた国会議員によって選ばれているから、間接的に縛られますがね。

投稿: 北極熊 | 2016年2月 4日 (木) 14時33分

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