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2016年5月21日 (土)

それは「当たり前」ではなく「理想」

それは「当たり前」ではなく「理想」

茨城新聞 論説:1億総活躍プラン 実現性は確かなのか
http://ibarakinews.jp/hp/hpdetail.php?elem=ronsetu

子育てや介護に不安がなく、普通に働いて暮らしていける-。そんな当たり前の社会をどう実現するのかが今の日本の課題である。

安倍政権が「1億総活躍プラン」をまとめた。社会保障の基盤を強化して国民の安心感を高めることで、消費を底上げし、経済成長につなげる。「成長と分配の好循環」の実現を目指す総合的な政策という。

「子育てや介護に不安がなく、普通に働いて暮らしていける-。そんな当たり前の社会」、良く聞くフレーズというか言葉ですが、「子育てや介護に不安がなく、普通に働いて暮らしていける」のは「当たり前」なのでしょうか。

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子育てや介護の充実に反対しているわけではありません。しかし、人類社会の歴史で子育てに不安が無かった時代があったでしょうか。老人介護が負担でない時代があったでしょうか。

心配や不安の内容は時代時代で変わってゆくでしょう。しかし、内容が変わっても不安があるという事には変わりがありません。私には、民衆の誰もが「子育てや介護に不安がなく、普通に働いて暮らしていける」社会は「当たり前の社会」ではなく「理想の社会」だと思えるのです。

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子育てをした人なら判るでしょう。子育ての心配事は、子供が成長するにしたがって変わってゆくけれど、心配しているということ自体は変わらない。例えば1歳になるころに、一人で立てるようになりますが、立てるようになる前は「立てるようになるのだろうか」と心配してハラハラしますが、立ち上がれるようになると、今度は「転ばないか」と心配するようになります。

入試や就職といったことでも、「合格できるか」と心配し、合格したら「やってゆけるか」と心配することでしょう。

内容は変わっても、心配し不安になるということは変わらない。

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誰もが「子育てや介護に不安がなく、普通に働いて暮らしていける」、それは当たり前の社会ではなく、理想の社会です。

社会には(人生には)不安や心配事があって当たり前、人間の為すことですから、完璧でもなく矛盾もあるでしょう。改善の努力を怠ってはなりません。しかし、「理想」であることも意識しておくべきです。

でなければ、「子育てや介護に不安がなく、普通に働いて暮らしていける-。そんな当たり前の社会」という言葉が思考停止した不満を生み出してしまうでしょう。

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