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2016年5月14日 (土)

仕事・人間・賃金

仕事・人間・賃金

東洋経済:「同一労働同一賃金」なんて本当にできるのか 格差解消の切り札というが課題は山積だ
http://toyokeizai.net/articles/-/114328?page=4

同一労働同一賃金を本気で実現するとしたら大きな覚悟が必要になります。まず、企業は自社の長年の歴史を根本的に覆すような大転換をしなければなりません。大企業の場合は、その多くが新卒で入社してから結婚、そして扶養家族の増加、定年までと社員のライフステージにあわせて賃金水準を設定していました。「ヒト」にひも付けた賃金設定だったのです。

それが「ジョブ」にひも付けられることによって、賃金を再分配しなければならなくなります。新卒社員と勤続20年のベテラン社員が同一の賃金水準になるかもしれません。さらに、職務給の前提となる職務の価値を決定するための分析と、その評価をしなければなりません。

同一労働同一賃金、つまり賃金が職能(その人間の能力、だれがやったか)ではなく職務(仕事内容、なにをしたか)に対して支払われれるのは合理的であるように思える。しかし、それは支払い側(企業)が、ますます、労働者を人間としてではなく、職務をこなす道具として扱うようになるのではないだろうか。

誰を雇うのか、男性か女性、若者か中高年か、独身か既婚者か、こういったことで賃金が変わるのであれば、企業はそういったことにも注意するだろう。しかし、同一労働同一賃金では、こういった労働者の属性は無視されるべきで、仕事内容だけが問題になる。つまり、企業は、男性か女性、若者か中高年かといったことに注意する必要がなくなる。

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同一労働同一賃金で、企業は人間の属性に注意しないで良くなって、企業はますます、人間を生産の道具としか考えなくなるのではないだろうか。

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同一労働同一賃金は合理的で正しいように思える。しかし、合理的で正しければ幸福になれるとは限らない。

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コメント

仕事上のインプット(=仕事しなければいけなくなるような顧客からの依頼など)を受けて、考えている事がどのような事かは、評価しようがない。 同じくらいの時間がたって、アウトプットが同じ場合に、それは同一労働だったのだろうか? 同じアウトプットでも、それに至る思考過程の中で、仕事上の問題や改善を要する点などを踏まえたほうとそうでない方があるのではないか、そうだとしたら同一労働ではないのではないか??

投稿: 北極熊 | 2016年5月16日 (月) 16時26分

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