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2016年6月18日 (土)

戦争のミクロ化・日常化

戦争のミクロ化・日常化

毎日新聞 社説:英国会議員殺害 社会の分断を憂慮する
http://mainichi.jp/articles/20160618/ddm/005/070/046000c

最大野党、労働党から昨年の総選挙で初当選したコックス氏は、人道主義の活動家として知られ、シリア内戦で追われた難民の積極受け入れを訴えていた。地元選挙区にはインドやパキスタン出身者が多く、「移民たちが地域社会を強くした」と多様な人種の融合を評価していた。

その地元で定期的に開いていた有権者との集いに向かった際、起こった事件である。容疑者とされる白人男性は移民排斥など極右の思想に傾倒していたとの英紙報道もある。皮肉にも、彼女が多様性を誇っていたその地元の住民だったようだ。



しかし、経済はその一部に過ぎない。戦後、欧州が幾度となく困難を克服し築いてきた「価値」が浸食される危険を十分考慮する必要がある。価値とは、自由なヒト、モノ、カネの移動による繁栄であり、多様な文化や歴史の尊重であり、民主的な問題解決であり、平和なのだ。

最近の世論調査では、離脱支持派の優勢が伝えられるが、若年層の間では残留派が圧倒的に多い。欧州の繁栄と安定を彼らやその子孫へとつないでいくためにも、英国はEU内にとどまり、その発展に貢献していく必要がある。

欧州が再び暴力と対立の時代に戻ることのないよう、残留派にはEUの意義を粘り強く説いてほしい。

コックス氏に哀悼の意を表し冥福を祈ります。

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確かに、仮にEUが無くなれば、ヨーロッパに戦争の可能性は高まるだろう。しかし、EUがヨーロッパの統合をすることで、国家と国家が対立することを(戦争するまでの対立になることを)避けられる。そういう意味では「欧州が再び暴力と対立の時代に戻ることのないよう、残留派にはEUの意義を粘り強く説いてほしい」というは理解できる。

でも、「多様性のある社会」「多民族の社会」というものは、個人にストレスをもたらすのです。自分の習慣や文化と違うものに対応する時には、意識的に対応しなくちゃなりませんから。

  *      *      *

EUによる統合は多民族・多文化の社会をもたらすものでしょう。それは国家と国家との戦争の危険は低くなる世界でしょうけれど、個々人間のストレスと闘争の多い社会でしょう。つまり、戦争がミクロ化し日常化した社会と言えるのではないでしょうか。

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