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2016年7月 5日 (火)

精神論

精神論

西日本新聞:「ダークサイド」を警戒せよ
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/editorialist/article/256349

世界中で、不健全で無責任な大衆迎合的ナショナリズムが勃興している。21世紀に入って世界各地で貧富の差が拡大し、中間層が没落すると、彼らの怒りは新参移民と自国のエスタブリッシュメント(支配層)に向かう。強い不平等感を抱く彼らは不寛容で、暴力的になる-。こうした一連の動きを宮家氏は「ダークサイドの覚醒」と呼ぶ。



ヨーダに倣って言いたい。ダークサイドを警戒せよ、と。分かりやすい敵を設定し、全てが敵のせいだというような粗雑な論を退けたい。感情ではなく、理性で判断したい。何より自分の心の中に「何か黒いもの」が芽生えていないか、日々点検したい。私たちの社会が怒りや憎しみで制御不能にならないように。

自分の中の「ダークサイド」を警戒すべきは右の側だけではなく左の側の人間も自分の中の「ダークサイド」を警戒しなければならない。彼等は移民や難民を攻撃対象にはしないだろうが、ネットウヨクやナショナリストを攻撃対象にする。攻撃対象が違うだけで同じ事が起きていないか。

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社会の中のダークサイド覚醒を防ぐ役割は誰の仕事だろうか。それはインテリや有識者といった人々、あるいはマスコミ(社会の木鐸?)の人々だろう。彼等は、ネットウヨクやナショナリスを理解すべきで、何故なら、理解することなしに適切な対応をすることは困難だからだ(押しつぶしてしまうだけの力があれば別だが)。

しかし、ネットウヨクなどが登場した時、いわゆる有識者や社会の指導層は何をしていたのだろうか。私には、手をこまねいていただけか、直接的な攻撃的な言葉をぶつけていただけに見えた。

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なぜ、「ダークサイド」が産まれるのだろうか。そういった事に言及しないで(考えないで)、単純にバカで差別的なヤツらだと非難しているだけでは、あるいは「何より自分の心の中に『何か黒いもの』が芽生えていないか、日々点検したい」などと精神論を述べているだけでは、日本の「ダークサイドの覚醒」は止まらない。

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ところで、アベノミクスを批判する人々がトリクルダウン理論を批判する場合があるけれど、トリクルダウン理論が間違いであるならば、関税撤廃や移動の自由化(移民の自由化)などで大企業が利益を得ても労働者・庶民は豊かにはならない。そして、多文化共生はストレスを産む。

ならば、庶民にとって、グローバル化・自由化、あるいはEUのような存在による利益はなんだろうか。

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