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2016年7月21日 (木)

避難しなかったら、どうなった

避難しなかったら、どうなった

河北新報:東日本大震災 今も続く関連死/命失われた過程の公表必要
http://www.kahoku.co.jp/editorial/20160720_01.html

救えたはずの命の数々が、どんな経過をたどって失われてしまったのか。一つ一つの事例を明らかにし、共有する取り組みが必要ではないか。

東日本大震災をきっかけに体調を崩して亡くなった「震災関連死」の問題だ。

復興庁は6月末、関連死と認定されたのが3月末時点で10都県の3472人に上ると発表した。岩手、宮城、福島の3県では3417人。原発事故にも見舞われた福島は2038人と、半年ごとの集計で初めて2千人を超えた。

前回集計との比較では全体で65人増えた。福島は59人増で、このうち24人は震災から5年目に入った昨年3月11日以降に亡くなっている。

福島県内では今なお、一部地域を含め東京電力福島第1原発周辺などの7市町村に避難指示が出され、8万9千人余が県内外に避難している。古里を離れた生活がいかに命を削っているかを、増え続ける関連死は物語っている。

避難しなかったら、どうなったのだろうか。時間を巻き戻す事は出来ないので、避難しなかった場合の結果を知ることは出来ませんが、今後の意思決定の為に「推定・予測」をするべきではないでしょうか。

避難しなかったら何人死んだのか、福島県では2038人の震災関連死が出ていますが、これは減ったのでしょうか、増えたのでしょうか。

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福島原発事故では、漏洩した放射能(放射線・放射性物質)による死者や健康被害はゼロです。ゼロだと言うのが言い過ぎであるならば、行政や市民団体が探して探して、ようやく議論になるくらいの微かな程度でしかありません。ゼロと言い切ることは出来なくても、果てしなくゼロに近いとは言えます。

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引用元の社説では「命失われた過程の公表必要」などとしています。いまいま存在している避難者を援助する為には必要なことかもしれません。しかし、もうひとつ忘れて欲しくないことがあります。それは、「避難しなかったら、どうなったか」と言うことです。あるいは、適切な(もっとも失われる命の少ない)避難の程度は、どの程度なのかを知るべきなのです。

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原発の安全論議はされていますが、次の原発事故への備えも必要です。避難経路が議論されることはありますが、避難の程度が適切なのかは議論されているようには思えません。

過剰避難で被害を増大させないために、「避難しなかったら、どうなった?」を議論してもらいたいと思います。

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