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2016年7月 2日 (土)

EUには除名という制度がないので

EUには除名という制度がないので

時事通信:英EU離脱、撤回認めぬ=仏大統領
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016070100987&g=int

フランスのオランド大統領は1日、英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱を支持した有権者から後悔する声が相次いでいることについて「決断は既に下された。延期や中止は許されない」と述べ、EU離脱の撤回は認めない考えを示した。仏北部ソンムでの記者団に対する発言として、AFP通信が伝えた。

離脱するかしないかはイギリスの決定であって、EUのものでもフランスのものでもありません。イギリスが離脱を撤回したらそれまでです。また、五〇条に基づいた離脱の通知を行うタイミングもイギリスの選択であり権利です。

以下に引用するのは1年前の記事ですが、ギリシャ危機の時の記事です。

ロイター:焦点:ギリシャ処遇で困惑するEU、除名は法制度の想定外
http://jp.reuters.com/article/eurozone-greece-grexit-law-idJPKCN0PA09T20150630

ギリシャ国内ではユーロ圏とEUにとどまりたいというのが多数意見で、ユーロ導入を決めた条約やEU加盟国の合意において除名に関する条項は存在しない、と同国政府が指摘しているのは正しい。

2009年に発効したEU条約でようやく離脱が想定されるようになったとはいえ、あくまでも加盟国が自主的に申し出た場合に限られる。

EUには除名という制度がないので、EU側としてはイギリスの行動を待つしかありません。

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ふと思いついたのだけれど、イギリスがEU離脱をせずに国境管理を厳しくし移民の受け入れを拒否したらどうなるんだろうか。もちろんEUのルールには違反していますが、除名ということにはなりませんよね。そんな規程はありませんから。

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イギリスの国民投票後のEU側の行動をみていると、余裕の無さを感じます。グローバル化、自分達の善意を信じていたらのに、嫌われてしまって、何が悪いのか判らず狼狽しているような感じ(あるいは、嫌われているかもって思いつつも目を背けていた)。

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今後どうなるかは判りませんが、離脱によって受ける影響はイギリスよりもEU側の方が大きいでしょう(少なくとも政治の世界では)。

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