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2016年8月 7日 (日)

老後の安心は

老後の安心は

朝日新聞 社説:無年金救済 多様な取り組みで(2016年08月07日)
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit1

受給資格期間が短くなっても、老後に十分な年金をもらうには長期的に保険料を納める必要があることを周知する。未納者には納付をはたらきかける。そんな取り組みも重要だ。

生活が苦しく保険料を納められない人には保険料を免除・猶予する制度の利用を促したい。免除や猶予の期間は受給資格期間に数えられる。一定の条件はあるが、経済的に余裕ができてから免除・猶予期間の保険料を納めて年金額を増やすこともできる。

さまざまな制度をフルに活用し、重層的な取り組みを通じて老後の安心を守りたい。

少しぐらい年金が出たからといって、老後は安心、なんてなりはしない。人間、歳をとれば必ずあちこちガタがくる。それを全部なんとかしようとしたら、いったいいくらかかるのか。多少の年金でどうにか出来る額ではない。

それに人間、いつかは死ぬ。死ぬことに恐怖や不安がないという人間なんていない。つまり、「老後の不安」をなくすことは不可能なのだ。

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政府や体制を批判したいなら「老後の不安」は恰好のツールだ。歳をとらない人間なんていないし、絶対に達成できない目標だから。

歳をとらない人間なんていないから、多くの人間が関心を持つ。達成不可能な目標だから、どこかに非難できる場所がある。

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政府や社会が努力することに反対なんてしない。しかし、老後の不安の解消を求めている記事や意見をみたら、完璧な達成は不可能な目標であること(ひとつ解決したら次の問題が出てくる)、政府や与党を非難する恰好の材料であることを意識しておかないと判断を誤るのではないかと思う。

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けどまぁ、今日明日の仕事や御飯の心配(失業とか、受験とか、災害や戦争)をしている人間は、老後の心配なんてしているヒマはない。逆に言えば、老後の心配は、いまいま大きな心配をかかえていない人間の特権で、そういう人間が多い社会は良い社会だとも言えるんじゃないか。

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