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2017年1月10日 (火)

嘘、ではないが

嘘、ではないが

中日新聞 社説:脱炭素化紀元元年 週のはじめに考える
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2017011002000096.html

脱炭素化のエンジンは世界的には再生可能エネルギー、原発ではありません。原発は石炭火力以上に“燃費”が悪いと、多くの国が気付いたからなのです。

福島第一原発事故が、原子力の潜在リスクの膨大さ、平和利用の難しさ、ひいては投資リスクの大きさを世界に知らしめたからなのです。

ところが当の日本が、なぜか方向転換できません。旧態依然、痛みを分かち合えません。

新年。宇宙船「地球号」のカウントダウンが聞こえてきます。私たちを置き去りにしたままで。

日本の脱炭素が進んでいないことは認めますが、原発についてはどうでしょうか。

時事通信:世界の原発、新増設続く=450基、「脱」は少数派
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016122600519&g=eqa

東京電力福島第1原発事故や高速増殖原型炉もんじゅの廃炉で、強い逆風が吹く日本の原発。ただ世界では450基が運転可能で、エネルギー需要が急増する新興国では新増設が相次いでいる。安全面で反対の声はあるものの、ドイツなど「脱原発」は少数派だ。

中日新聞の社説を読むと世界中で脱原発が進んでいるようにも思えますが、実は違います。脱原発の国は少数派で多くの国で原発の増設が続いています。

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社説はニュースではないし、引用した社説も、厳密には嘘とは言えません。「多くの国が気付いた」とは書いてあるけど、脱原発を決めた国が多いとは書いてありませんから。

しかし、意見には事実での裏付けが必要です。事実を無視した意見は空理空論に過ぎません。誰も幸福にすることが出来ません。

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昨年は「嘘」が政治を動かしたと言われます。世界に大きな影響を与えた2つの出来事、英国のEU離脱とアメリカ大統領選挙でのトランプ氏の勝利、この2つにネットでの嘘が影響したという報道もあります。

その「嘘」と引用した社説の「嘘ではないけど...」は、どれほどの距離があるのでしょうか。

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世間に嘘や印象操作は、思想の種類によらず(右でも左でも嘘をつく)、人類の歴史が始まった瞬間からあることなのでしょうね。

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コメント

福島第一原発の事故って、1000年に一回の大地震による津波で起こった天災なのに、(法律によって)天災ならば、補償などが完全に政府の責任(東電は免責)になるから、民主党政権が責任逃れの対応をしたんだよな。 
ところが、この事故で「大変な事になった」と言いたい人はそう言うものの、死者は一人もいない訳で、、、むしろ安全性と言うか、リスクコントロールがそれなりに出来ていたと言う事が証明された事故だったのではないだろうか、、、と感じるんですよね。 

投稿: 北極熊 | 2017年1月10日 (火) 14時42分

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