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2017年1月25日 (水)

再交渉の代価

再交渉の代価

ハンギョレ:[コラム]外交合意はいくらでも再交渉できる
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/26316.html

このように「外交合意」は国家利益や国内の政治状況の変化によりいくらでも破棄したり再交渉できるものだ。国内の政治地形が変わっている状況で「国家信用」を云々して「既存の外交合意を揺さぶるな」、「言及を自制せよ」というのは時代錯誤的行為だ。

韓国では一昨年の年末(2015年の年末)に合意した、「従軍慰安婦」についての「最終的」な合意について、破棄、あるいは再交渉を求める声がある。

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もちろん、再交渉を要求することは出来る。「最終的合意」だろうが「不可逆」だろうが、再交渉を要求することは出来る。しかし、もちろん、そこにはコストの支払いが伴う。

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再交渉を要求するコスト。それは信用の失墜だ。最終的なものとした合意について再交渉を要求することは、約束を破ることであり、約束を破れば信用を失うことになる。また、再度の合意に達するも難しくなる。だって、一度は合意したものをひっくり返されたのだから、次の合意もひっくり返される可能性がある。それを考慮に入れないで次の合意をすることはできない。

今回の合意は、日本が韓国の過去の行動を考慮して、アメリカを巻き込むこと、文言に「最終的」といれることで、合意が維持されるように担保したものだ。仮に次の合意があるとするなら、今回以上の担保が必要になる。

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日本側としては、合意が守られればそれはそれで良く、再交渉を要求してくるのであれば、韓国の行動を、非難しつつ拒否することも、非難しつつ受け入れることもできる。

この非難は国内的にも海外に対しても行えるし、強力な非難になる。

なにしろ「最終的」とした合意から1年程度しか経過していないのだ。その間に起きた変化は(国際的な事ではなくて)韓国の国内事情によるものだ。これは、つまり韓国との約束は韓国の事情でいつでも反故にされるという宣伝になってしまうのだから。

そして「嘘つき」というイメージを韓国に持たせることが出来れば日本の利益だ。だって、「従軍慰安婦」そのものが嘘かもしれないと(海外、国内の)人々に思わせる事ができるかもしれないのだから。

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再交渉を要求するコスト、これは韓国にとって高いものになるだろう。

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国家と国家の約束は、守った方が得なら守り、破った方が得なら破るものだ。再交渉を要求した方が得なら再交渉を要求するだろう。問題は損得計算がきちんと出来ているかどうかだ。

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