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2017年3月21日 (火)

時間は残酷な審判

時間は残酷な審判

中日新聞 社説:命の尊さ、ありのまま 林京子さんと考える
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2017032102000099.html

3・11は、林さんのそんな心を激しく揺さぶった。

<放射性物質、核物質への認識の甘さ。人体が受ける放射性物質の危害は、(八月の)六日九日とイコールなのですが/“想定外”という狭量な人智(じんち)の枠に閉じ込めて報道される対策を聞きながら、私は、この国は被曝(ひばく)国ではなかったのか、と愕然(がくぜん)としました>

昨年暮れに刊行された短編集「谷間 再びルイへ。」のあとがきに、そう書いた。

8・6、8・9と3・11は、疑う余地なく“地続き”だったのだ。

林さんが秘めたる怒りをあらわにしたのは、福島原発事故の放射能が人体に与える影響について説明する「役人」の口から「内部被曝」という言葉が出た時だ。

「直ちに影響はない」という。

<八月六日九日から今日まで、幾人のクラスメートが、被爆者たちが『内部被曝』のために『原爆症』を発症し、死んでいったか。原爆症の認定を得るために国に申請する。国は却下。被爆と原爆症の因果関係なし。または不明。ほとんどの友人たちが不明と却下されて、死んでいきました。被爆者たちの戦後の人生は、何だったのでしょう>(再びルイへ。)

もう6年になります。あの時の恐怖は本物でした。本当に怖かった。しかし、現実の被害は、そうでもありませんでした。現実の被害はゼロ、あるいは計測不能なほどに低いのです。恐怖と実際の被害のには大きなギャップがあるのです。

  *        *       *

原発事故直後の対応に問題が無かったとは言いません。「直ちに影響はない」という言葉に怒りを覚えた方は多いでしょう。

恐怖も政府の対応に問題があったことも認めますが、6年たって健康被害はゼロなのです。その事実を見ることなしに騒いでいては、適正な対応ができません。風評被害を拡大させます。

  *        *       *

時間は残酷な審判です。6年たって漏洩した放射能での健康被害はゼロなのです。その事を忘れてはなりません。

  *        *       *

私は何度か、同じような事を書いていますが、新聞社というそれなりの組織が「被害がないこと」から目をそむけて風評被害を拡大するような言説を報道しているならば、被害を拡大させない為に(微力となることを願って)書かざるを得ないと感じるのです。

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コメント

福島の原発事故由来の健康被害があるなら、比較検討可能なちゃんとしたデータを示しながら言ってもらわないとね。 そんなもの無いのだろうけど。 
長崎出身の老人が酒場の席で盛んに、「5年後10年後に、原爆症のようなのが出てくる。」と言っていたのを思い出したが、事故直後に死人が一人もいないのだから、事故から10年後に被害が出てくるって言われてもね、、、、???
謎理論でしかないですな。 

投稿: 北極熊 | 2017年3月21日 (火) 15時03分

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