異常?
異常?
中日新聞 社説:アメリカと銃 悲劇の傍観、いつまで
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2017100502000113.html
悲劇が繰り返されるのを傍観していいはずはない。米国史上最悪となったラスベガスでの銃乱射事件。米国は銃社会の異常さに気づき、そこから抜け出す一歩を踏み出してほしい。
事件を受けてアメリカン・アウトドア・ブランズ(旧スミス&ウエッソン)などの銃器メーカーの株価は急騰した。こうした事件が起きると、多くの市民が自衛のために銃購入に走るからだ。
銃社会は「異常」なのだろうか?
確かに望ましいとは言えない。悲劇は良くない。しかし、「異常」だろうか。私には日本のような安全な社会の方が不自然と言うか奇跡的な存在に感じる。
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人間は争う動物だ。縄張りを、食料を、異性を巡って争う。自分の群れの仲間に対しては寛容で優しくしても残酷だ。暴力を振るっても反撃されないなら暴力的になる。
いいとこのお坊っちゃんお嬢ちゃんでイジメや暴力と無縁な生活なら判らないかもしれないけれど。
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人間の歴史は戦争と暴力に満ちている。アメリカのような暴力的な(暴力が振るわれることの多い)社会や時代の方が多く、日本のような平和な社会の方が珍しい。平均や普通という言葉で言えば「異常」なのだ。
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人間は自分の望まないものを「異常なこと」としたくなる気持ちをかかえているけれど、それが異常ではなく、放っておいたら起きることで、それが起こらないために多大な努力がされていることを忘れてはならない。
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コメント
豊臣秀吉の時代に、治安維持の根本に気付いて「刀狩」を出来たこととその後の徳川幕府の鎖国政策が、今の日本が銃社会ではないという奇跡をもたらしたんだよね。
投稿: 北極熊 | 2017年10月 5日 (木) 13時11分