王様は裸だ
王様は裸だ
毎日新聞 社説:安倍政権の緩みとおごり 謙虚の掛け声がむなしい
http://mainichi.jp/articles/20180131/ddm/005/070/167000c
先週開会した通常国会では早くも安倍政権の緩みとおごりが目立つ。
沖縄で相次いだ米軍ヘリのトラブルをめぐる野党の質問に「それで何人が死んだんだ」とヤジを飛ばし、松本文明副内閣相が更迭された。
米軍事故の危険にさいなまれる住民を気遣うどころか、犠牲者が出なければ構わないと言わんばかりだ。失言で済まされる問題ではない。
「裸の王様」という童話がある。有名な童話なので内容は語らないが、この「それで何人が死んだんだ」というヤジを聞いて、「王様は裸だ」という言葉を連想した。
真実だけと公的な場では言っちゃいけない事がある。事故やそれに類することで「何人が死んだんだ」などという台詞は嫌われて当然だ。だけど、同時に、何人が死んだのかというのは事故の重大さを計る大事な指標だ。
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私はヤジが好きではない。国会などの場でのヤジも嫌いだ。国会の場でのヤジには相応のペナルティがあってしかるべきだと思う。そして、同時に、「何人が死んだんだ」という疑問や感情は残るのだと思わざるを得ない。
この問いは礼節には反するが、本能的な問いであり感情だだ。
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リベラル、マスコミ、有識者たちは、こういった本能的な問いに答えてこなかったのではないか。礼節や「弱者の気持ち」を優先し、発言する者を抑圧してきたのではないか。その結果が、現在の右傾化ではないか。
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