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2018年5月10日 (木)

要求水準が高すぎないか?

要求水準が高すぎないか?

河北新報:<大川小訴訟>判決解釈広がる誤解 津波予見、高裁は宮城県沖地震で判断
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201805/20180508_13016.html

高裁は「校長らに必要とされる知識や経験は住民の平均よりはるかに高いレベルでなければならない」とした上で、「詳細に検討すれば、大川小が津波浸水予想区域外だとしても、津波の危険を予見することは十分できた」と結論付けた。

判決は、危険を認識できた以上、校長らには宮城県沖地震に備える安全上の義務があったのに、避難場所さえ決めていなかったことを学校の過失と認定した。

「校長らに必要とされる知識や経験は住民の平均よりはるかに高いレベルでなければならない」

うーん、一般住民よりも高いレベルであるべきとは思いますが、「はるかに高いレベル」であるべきと要求するのはいかがなものでしょうか。行政の定めた「津波浸水予想区域外」でありながら予見できるなら、その人間は高度な防災専門家でありながら行政と対立しているような人間です。

一般の教員に要求するには無理があります。

  *        *        *

しかし、命は大切であり至上の価値でもあります。では、だからと言って要求レベルを上げていけばどうなるでしょうか。

要求水準に達していないのに、達しているかのようにふるまう嘘つきと、天才レベルの人間だけになるでしょう。

嘘つきのもたらす害悪は言うまでもありません。天才レベルの人間を集めたら高コストになります。教育の費用が高くなりすぎて庶民が受けられるものではなくなるかもしれません。

  *        *        *

司法は事実を法律に基づき判断すれば良く、その結果の是非までは考えない存在です。しかし、政治や立法は違います。その結果、何が起きるかを予測して行動しなければなりません。この判決が正しいものだとすれば、法律を改正すべきです(例えば、津波浸水予想区域の担当部局の責任は問うが学校の責任は問はないで済むような法律を作る、など)。

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