歴史問題
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レコードチャイナ:外交安全対話でも改善しない日中関係、さらなる悪化へ=米専門家が分析―米メディア
http://www.recordchina.co.jp/a104676.html
オースティン主任は先日、ウォールストリート・ジャーナル紙に、「日中関係は次第に対抗へと激化している」との記事を寄稿した。日本も中国も相手の国際的影響力を削ごうと力を尽くしている。日中の対立は政治、外交、領土問題といった利益をめぐる争いであり、歴史問題ばかりに注目すれば問題の中核を見失ってしまうとコメントしている。
人間は嫌いになってから嫌いになる理由に気がつく。そして意識した嫌いになる理由が本当の理由である場合もあれば、合理化された(タテマエの)理由である場合もある。
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日本と中国は利害が対立している。尖閣諸島は、その判り易い例だ。東南アジア・南シナ海で行っている行動は、中国が弱い相手(自分より弱い相手)に対してどう行動するか示してくれる。日本にとって中国は経過すべき相手だ。中国にとっても日本は警戒すべき相手だ。中国が南シナ海で行っている勝手な行動を東シナ海では行えない。その理由は日本があるからだ。日本が存在しなければ、太平洋の半分を支配できると思っているだろう。また、アジア人でも民主政治が可能で経済的に発展することも可能であることを実証したことは中国共産党にとって不都合だろう。
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中国には日本を嫌う理由がある。けれども太平洋の半分を支配したいから、民主主義が怖いという理由で日本を非難することは出来ない。だから中国は歴史問題を理由にする。
中国が歴史問題・歴史認識を理由にするのはタテマエに過ぎない。それを意識しないで譲歩したところで(本当の理由は変わっていないのだから)、別の問題を作り出す(言い出す)ことになるだけだ。
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オースティン主任の「日中の対立は政治、外交、領土問題といった利益をめぐる争いであり、歴史問題ばかりに注目すれば問題の中核を見失ってしまう」という言葉は正しい。
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