小沢さんは「民主国家」というものを判っていない
朝日新聞:訪韓の小沢氏、植民地支配を謝罪 外国人参政権に意欲
http://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY200912120203.html
訪韓中の民主党の小沢一郎幹事長は12日、ソウル市内の大学で講演し、日韓関係について「現代史の中で不幸な時代があった。日本国、日本国民として皆様に謝罪をしなければならない歴史的な事実であった」と述べ、過去の植民地支配について反省の言葉を述べた。
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永住外国人に地方参政権を付与する法案については「日本国政府として政治姿勢を示すという意味でも政府提案で法案を出すべきだ。鳩山首相以下、現内閣は同じように考えていると思う。来年(1月から)の通常国会には現実になるのではないか」と述べ、早期成立に意欲を示した。
小沢さんが韓国で講演しました。思った事を幾つか書きます。
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「日本国、日本国民として皆様に謝罪をしなければならない歴史的な事実」
日本が朝鮮半島を併合したことは事実ですが、それを「謝罪するべきと」であるかどうかは、正直、微妙だと思っています。朝鮮半島の人々の中には反発した人もいたことでしょうが、国家と国家の間のできごとです。国家間の関係は「力関係」です。
強い国が弱い国に影響力を行使する、従わせる。場合によっては支配するのです。
これは人類の歴史が始まって以来変わらぬ事実です。
朝鮮半島にあった国、李氏朝鮮は弱すぎました。彼らは国家を維持できる能力を持っていなかった。日本が支配しなかったらロシアが支配したでしょう。
小沢さんが謝罪するのは小沢さんの勝手ですが「弱かったという事実」は変わりません。
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逆説的に言うと、日本が謝罪させられているのは「道徳的に悪いことをしたから」ではなく「日本が弱いから」です。
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「日本国政府として政治姿勢を示すという意味でも政府提案で法案を出すべきだ」
ふたつほど疑問に思ったことを書きます。
政府提案として外国人参政権の付与法案を出すとして、いまの鳩山内閣に、こんな賛成派と反対派が激しく争うであろう法案を、処理する能力があるでしょうか?
甚だ疑問です。
鳩山さんが普天間基地の移設問題で見せる「決断力の無さ」を考えるとき、党内対立が激化したら、彼は決断できなくなるでしょう。
民主党内の保守派に期待します。小沢さんは「権力」というか「力関係」を見ることに優れています。そして「力」になびく事で政治家として成長してきました。その為か、自分が権力を握ると「他人も『実力者としての自分』に従う」と思ってしまうようです。
彼は「命懸けの反逆」を理解、あるいは、予想できないのではないでしょうか。
民主党内の保守派が結束して徹底的に戦えば(民主党政権を崩壊させる事と引き換えに)外国人参政権を潰すことが出来るでしょう。
民主党内の保守派に期待します。
ふたつめの疑問は、「小沢さんは本気で、信念を持って、外国人参政権を与えることが正しいと思っているのか」と言うことです。先に書いたように、私は彼を「信念ではなく『力』に従う政治家」だと思っています。彼の支持者達(彼の「力」の源泉)が賛成の事に賛成で、反対の事に反対なだけ。
彼は本気で「外国人に日本の参政権を与えることが正しいのだ」と思っているのでしょうか。
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以前にも書きましたが「民主国家に於いては、参政権を持っている人間を国民と呼ぶ」と私は思っています。
古代ギリシャの民主政では「市民権を持っていること」は「政治的権利を持っていること」と同等でした。以来、民主国家では「国民でありながら政治的権利を持っていない人間」は(犯罪者などの特殊例を除いて)存在しませんでした。そして参政権を持つことは国家に対して責任を持つことでした。
日本国民であれば、日本の参政権を持つ。日本の参政権を持っている人間は日本国民である。
ですから「外国人に参政権を与えること」そのものが語義矛盾なのです。
現在問題になっているのは「地方の参政権」です。
仮りに、地方自治体は全面的に中央政府の指示に従うのであれば、妥協の余地もあるかも知れません。例えば、国が「子供手当ての財源は地方税から」と言えば反論せずに従い、国が「原子力発電所を○○に作る」と言えば文句を言わずに従い、国が「米軍基地を○○に移設する」と言えばそのまま従う、のであれば、多少の議論は出来るでしょう。
そんな中央集権型の政府と地方の関係ができるまで、地方の参政権と言えども、議論の余地無く、私は反対します。
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